亜熱帯地域の本県には正確な種数がわからないほど多数の貝類が生息し、その総数は5千種を上回るとも考えられています。この中にはそれぞれの島々で進化した固有の陸・淡水産貝類や、内湾域に遺存した大陸や温帯系の貝類、水陸境界域で独自に進化したと考えられる海産貝類なども含まれています。近年の情報の集積や高度な遺伝子解析などによって系統関係や分類学的な検討がすすみ、新種候補や初記録種の情報も加味して本県のレッドデータブックは作成されています。陸および干潟など内湾域等での環境の攪乱が進行しており、危惧される状況を早めに示しておくことが重要と考えられるものは、現状では未記載種であったり分類学的位置づけが不詳な貝類も掲載しています。貝類では陸産貝類1種と干潟や河口などの内湾性の2種が絶滅種に判定されています。生息地の消失や環境悪化のほか、近年は移入された外来生物による捕食・競合も減少要因となっています。
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