クモ形類は全般に分布や生態についての情報が不足しています。しかし、キムラグモ類など特定の種群については研究上の新たな進展があり、また本県の洞窟環境に特異な種が多くいることなどがわかっています。現在、各種の調査で分布情報が集積されつつあり、本県のクモ類相は徐々に明らかになってきています。近年の開発の速さや土地利用の変化は、一部の種に危機的な状況を生み出していることが指摘されています。クモ形類は風に乗って移動する風媒の可能性があることから、こうした懸念がある一部の種については掲載を見送っています。多足類は、分類学的な課題から、ヤスデ類のみを対象としています。

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