沖縄 は 生物多様性 のとても 豊 かな島です。ところが最近、もともといた生きもの( 在来種 )が 減 り、 よそから来た生きもの( 外来種 )が目につきます。 在来種 は本当にいなくなったのでしょうか? 外来種 はどこまで広がっているのでしょうか?こんな、身近な自然の変化をみなさんに調べてもらおう! というのが「生きものいっせい 調査 」です。
昔、アオカナヘビは、 沖縄島 では家の近くで見つかる身近な生き物でしたが、 最近は 減 っているといわれています。こうした生き物が今どうなっているかを知ることで、身近な自然の変化について新しい発見があるかもしれません。身近な生き物や自然が、今どうなっているかを知るために、みんなの協力が必要です。
沖縄県内 の小学校に 調査票 を 配布 し、 夏休み 期間中 に家や学校の周りで見つけた生き物を調べてもらいました。
フォトコンテストも 同時 に 実施 し、 生き物の写真と写真を 撮 った場所を教えてもらいました。
2022年の 調査の結果 は、下のリンク先からダウンロードできます。 調査の結果 はのページからも見ることができます。
生き物をクリックすると 調査結果 が見れます。
「いっせい調査」の目的の一つは、小学生のみんなに身近な生き物に目を向けてもらい、沖縄に 特徴的 な生き物の 存在 を知り、それらが置かれている 現状 に 関心 を持ってもらおうというものです。アオカナヘビやキノボリトカゲは、かつては身の回りであたりまえのように見ることができたトカゲですが、 最近 では見つけるのが 難 しい 地域 も多くなっています。ちょっと前まで 普通 にいたこれらのトカゲは、実は、世界のなかで沖縄とその 周辺 の 地域 にしかいない 固有種 です。もしこのまま沖縄で数が減っていってしまえば、それらの 種 は、やがては 地球上 から 姿 を消してしまうことになるかもしれません。そんな 固有 のトカゲがいなくなったら 寂 しいですよね。いっせい調査への 参加 をきっかけにこれからも身の回りの生き物を 観察 し、いろいろなことを感じたり、考えることが 大切 だと思います。今回のいっせい調査に多くの 児童 が 参加 してくれたことの 意味 は大きいと思います。 この調査のもう一つの 目的 は、生き物の 情報 をみんなで集め、全体としてどうなっているのかを 明 らかにしていくというものです。多くの人が 探 すので、 一部 の 専門家 が調査するよりもずっと多くの 情報 が 得 られるに 違 いありません。この調査のターゲット 種 であるアオカナヘビ 類 は、みなさんからの 情報 によって、まだあちこちに 生息 していることが分かってきました。とはいえ、ここ 数年 のいっせい調査でみられるトカゲの 発見率 は 低下 しており、その点は気にしておく 必要 がありそうです。 参加 している学校の違いや、みなさんの見つけ方のちがいなどが 関係 していることも考えられますが、 確認率 の 低下 は、やはりトカゲ 類 の 減少 を意味している 可能性 があります。 未来 の 子供達 にも、この 素敵 なトカゲ達をみせてあげるためにも、これからもみんなで調査を 継続 していけるとよいと思います。