沖縄 は 生物多様性 のとても 豊 かな島です。ところが最近、もともといた生きもの( 在来種 )が 減 り、 よそから来た生きもの( 外来種 )が目につきます。 在来種 は本当にいなくなったのでしょうか? 外来種 はどこまで広がっているのでしょうか?こんな、身近な自然の変化をみなさんに調べてもらおう! というのが「生きものいっせい 調査 」です。
昔、アオカナヘビは、 沖縄島 では家の近くで見つかる身近な生き物でしたが、 最近は 減 っているといわれています。こうした生き物が今どうなっているかを知ることで、身近な自然の変化について新しい発見があるかもしれません。身近な生き物や自然が、今どうなっているかを知るために、みんなの協力が必要です。
沖縄県内 の小学校に 調査票 を 配布 し、 夏休み 期間中 に家や学校の周りで見つけた生き物を調べてもらいました。
フォトコンテストも 同時 に 実施 し、 生き物の写真と写真を 撮 った場所を教えてもらいました。
2020年の 調査の結果 は、下のリンク先からダウンロードできます。 調査の結果 はのページからも見ることができます。
生き物をクリックすると 調査結果 が見れます。
この 調査 により、いろいろな 生 き 物 の 情報 が 得 られました。アオカナヘビ 類 は 以前 は 身 の 回 りでごく 普通 にみられる 存在 でしたが、 沖縄県 全域 で 数 が 減 り、 特 に、 先島 諸島 のミヤコカナへビやサキシマカナヘビは 絶滅 危惧種 になってしまいました。みんなで 行 うこの 調査 でこれらの 小 動物 の 生息 地 を 明 らかにできれば、 保全 の 計画 も 立 てやすくなります。 一方 、 那覇市 や 豊見 城 市 、 座間味 島 の 一部 では、 外来種 のグリーンアノールが 増 え、 生態系 への 影 響 が 心配 されています。 沖縄県 や 環 境 省 が 対策 していますが、 残念 ながら 拡散 を 完全 に 食 い 止 めることはできていません。 特 に、 物資 に 紛 れた 長 距離 の 分散 が 心配 されており、 実際 に、うるま 市 や 八重瀬 町 でもアノールが 見 つかっています。これらの 地域 でもこのトカゲが 増 えてしまえば、その 防除 はいっそう 難 しくなるでしょう。みんなの 目 でこういった 外来 種 をも 監視 し、その 拡散 をいち 早 く 見 つけて 対策 することが 重 要 です。 この 調査 を 初 めて6 年 が 経 ちますが、 気 になる 結果 が 得 られています。アンケートの 回答者 に 占 めるアオカナヘビ 類 やキノボリトカゲ 類 を 見 たという 人 の 割合 が 一貫 して 減 っていることです。この 数字 は、 調査 に 参加 した 学校 や 人 の 違 いによっても 変化 するのでその 解 釈 には 注 意 が 必要 ですが、 実際 にトカゲの 数 が 減 っていることを 示 しているのかもしれません。 仮 に、たった 数年 の 間 でグラフに 現 れるほどトカゲ 類 が 減 っているとしたら、それは 大変 な 脅威 です。 今後 もこの 調査 を 継続 し、 身近 な 生 き 物 の 動向 をみんなで 見 ていくことはとても 大切 だと 考 えられます。